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エキサイトする楽しいことがなによりも大好き。
次々と新しいことに挑戦する。
誰も止められない。
誰にも止めることができない。
自分のやりたいことを思う存分にやりつくす。
多少の危険もなんのその。
後ろは省みずに、次の刺激へ、次の刺激へ。
自分はなんでもできそうだ。
なんでも自分一人でやってきた。

そんな彼をストップしたのは、たった一個の岩。
実にいい映画でした。
「127時間」



映画としての内容よりも、
彼が変わっていく過程が興味深い内容である。

映画の構成などはよくできているし、見たらわかる。
ので、主人公の心境や感情を中心に読みとりをしてみた。

普段は書きませんが、今回は
私はいつもこのように映画を見ています。
という内容で書いてみました。
長いです。読まなくてもいいです。

登場人物の心境や感情、状況、心のクセ。
セリフの一言。行動。
それらからキャラクターの人生を読み取ります。
キャラクターの人生を読み取ると、
監督の意図も見えてきます。
それと監督の背景、制作者たちの背景、制作された背景と時代などを、
組み合わせます。
そうすると、映画のつながりができるのです。


ネタバレしています。これより以下は鑑賞後に読んだほうがよい。

---------------

前述のように、彼はそうとう馬力のある人物である。
なんでも精力的にこなすこともできるだろう。
ネガティブな発想はしたことがなかっただろう。
問題を解決する能力ももっていたのだろう。

一見、明朗快活、頼れるやつだし、エネルギッシュで
リーダー的な牽引パワーの持ち主。
映画の始まりはそんな彼の一面を描く。

しかし、その性格には陰陽が存在する。
ポジティブなのは反省せずに、
事態を歪曲し問題を矮小化するクセがあるから。
精力的でエネルギッシュにこなすことができるのは、
新しい刺激を求めて損得勘定を常に働かせるから。
問題を解決してきたたのは、
彼の元で本当に多くの人が助力していることがあるから。

心のクセ。
生まれた環境。時代。家庭。
すべてが要素。

彼は、その心のクセを最大限に使いまくっている最中、
たった一個の岩にストップをかけられるのです。
「ちょっと止まって改めよ。」
自然はそう言った。

本当に崩れそうな岩だったのに、見落としたのです。
彼はトレッキングの達人でした。危険な場所も、知っています。
ですが、見落としたのです。見るからに落ちそうな岩。
浮かれていたのです。自分に酔っていたのです。
自分の足元を見ていなかったのです。

彼は自分が踏み転がした岩に右手を挟まれ身動きが取れなくなります。

はじめこそパニックに陥ります。
しかし、持ち前のポジティブな心が今度は役に立ちます。
落ち着きと、状況把握を始めるのです。

そこから彼は冷静に自分と向かい合うことになります。
長い時間をかけて。

自分と向かいあう中で、自分は自然の一部であることも体感します。
まるで、自分が世界の中心で自分があらゆるものを動かしているような
錯覚をしていた。
それが、同じ場所から眺める空は非常にゆっくりだけど、
動いていることに気付きます。
鳥にもルールが存在していることに気付きます。
アリという小さな存在にも気付きます。
太陽の光の恩恵。夜の闇の恐怖。
自然の畏敬。を体験します。

極限の状態の中、生死の狭間で。
自分の半生を振り返ります。
どのような環境だったか。誰が自分にかかわったのか。
何が影響を与えていたのか。
親に、妹に、友人に、恋人に。
自分はどういう関わりをしていたのか。

振り返りの中で、自分の心のクセに気付きはじめます。
ああ、自分はこのような生き方をしていたのか。
ひとつひとつを反芻していくのです。
彼は人生で初めて歪曲せずに正しく自分を客観的に、
振り返ることになります。
数々の出来事での自分の愚かさに気付くのです。

食糧も尽き、飲料水も尽きて極限状態、限界が訪れる中で、
なぜ、自分はこの状況になったのか。
なぜ岩は落ちたのか。
なぜ岩は自分の手を挟んだのか。
すべての答えを知ることになります。
待っていたのです。岩は彼を何億年も待っていたのです。
彼の生き方にストップをかけるため。
「彼に変われ!」と呼びかけるため。
そのことに気付きます。

薄れる意識の中で、彼はできることならば
自分と関わったすべての人ともう一度会いたい。
あのような関わり方をした自分を改めて、もう一度生きなおしたい。
彼に再び活力を与えます。

とうとう腕を切断する決意をします。

彼の腕は、トレッキングという何よりも大好きなことをする上で
非常に大事なパーツですし、
今後、自分のやりたいことを実現するには腕が必要なことも多いでしょう。
おそらく腕を切断して脱出することは、
「やりたいことをやる」という自分のビジョンを実現することが、
できなくなる可能性がある。
だったら、
もしかしたら何かほかの脱出方法があるのではないか。
誰か助けてくれるのでないか。チャンスはやってくる。
ギリギリまで。ギリギリまで。
そういう天秤が心の中で駆け巡ったでしょう。

しかし、彼は腕を切る決断をします。
彼は常に心に動く損得の天秤を外したのです。

腕を切断した彼は、挟んでいる岩と手に向かって、
「ありがとう」とつぶやきます。

さて、彼の「ありがとう」は、何に対しての感謝だったのでしょうか。

いままで自分のために動いた「右手」への感謝と、
自分が変わるための状況を作ってくれた岩と、
この大自然への感謝です。

その後、脱出した彼は、衰弱で意識を失いそうになりながら、
助けを求めますが、誰もいない。
しかし、
前方にトレッキングしている家族を見つけます。

「助けてくれ!」
彼は大声で、全力で叫びます。

人生で誰の助けも借りずにやってこれた。
なんでもこなしてきた。やればできた。
そんな彼が人生で初めて心から人に助けを求めます。
人に力を借りたのです。本心で。

もうすでに彼は変わっているのです。
人生が変わっているのです。


パンフレットには。
モデルになった本人がインタビューで
人生の困難は恵み。
大自然からプレゼントをもらった。
もしもう一度人生をやりなおせるならば、もう一度そのままやる。

と答えています。
彼は悲劇よりも、変われたことへの喜びと感謝があるのです。
あらゆる困難が変われるきっかけであるという人生の希望です。

ただ、彼のようにそうまでしなければ、
そのような状況にまでならなければ、
心のクセに気付くことも、自分を変えることもできないのです。
もっと前に、もっと小さな事態のときに、
気付くことができればよかったのに。
そう思っても
それができない人間の愚かさも垣間見ることができるのです。

人生をどのように変えるのか、
困難があったからこそ、こうなれた。
というモデルケースを
みることができます。

そういう映画です。
-------------

書いた内容はその一部ですが、
こんな感じで映画観てます。
気味わりーだろ。
I love you ! fuck!
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